男はつらいよ 第49作 (シナリオ:
幡多山正太郎 挿絵:
久米真未)
■場面(8) ひなびた古風な、ある旅館の玄関先・その2
旅館の玄関先で分かれる二人。
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[台詞]
寅「いい子だねぇ~」と、玄関先で遙か後ろ姿が見えなくなるまで見送りながら女将に同意を求める。
「そうですよ。今時珍しく礼儀正しくてやさしい子ですよ。私の遠い親戚筋にあたる子じゃけんど、なかなか気に入った若い衆が居らいでね。まだ独身なんだじゃけんど、あたしの世話した縁談も、なかなか気にいらんでねぇ・・今は短歌が恋人みたいなもんじゃねぇ。」
寅さん『独身・縁談・恋人』のキイワードのたびに、ピクッと眉のあたりが反応を示すが、女将には気づかれないように、さりげなく「ふーん、そうかい、あの子の作ったサラダを一度食ってみたいねぇ。」と、女将が理解できないことを承知で言う。
女将は予想どおりの反応で、「サラダねぇ~」とやや首をかしげながら寅さんを二階の部屋へ案内する。
寅「それが、おいらの記念日になる段取りよ、ときたもんだ。」と一人悦に入る。
浮ついた気持ちのため、階段を踏みはずしそうになる。
偶然の出会いから始まった真智子の職業的サービスを、自分に向けられた好意のようだと単純に誤解した寅さんの小さなつまずきの始まりだった。
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【ポスター】 [第25作]
寅次郎 : 渥美 清
櫻 : 倍賞千恵子
マドンナ : 浅丘ルリ子
ロケ地 : 沖縄、長野軽井沢
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沖縄の基地で唄っていたリリーが急病で入院。
病床から寅次郎宛の手紙で「死ぬ前に一目逢いたい」慌てた寅次郎は、大の苦手の飛行機に飛び乗り・・・
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新・四万十川新聞【日曜版】
古新聞=
『ブログフォーカス(四万十川通信)』
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