男はつらいよ 第49作 (シナリオ:
幡多山正太郎 挿絵:
久米真未)
■場面(16) 中村駅近くの路上
トランクを下げて駅に向かう寅さんの姿がある。市役所の前は通ったものの、結局、真智子に声を掛ける気にはならなかった寅さん。
やがて乳母車で行商をするあのおばあさん[樹木稀林]の姿を路上に見つけた。近所の主婦数人が干物などを買い上げたところに寅さんは近づき声を掛ける。
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[台詞]
寅「よう、ばあさん景気はよさそうじゃないか。」
「ありゃ、あんたかね。あんたの方こそ商売はどうじゃったぞね。」
寅「上々よ、宿に毛はついて来るしよ。」
「・・ほう、あんたがそういう人とは思わざったが・・・」
寅「そういう人て、どういう人だい、へへ・・・。毛を見てせざるは、勇なきなりていうじゃないか、ふふ。」と余裕を持って、非難らしき言葉をかわす。
そしてやおら、
寅「冗談に決まっているじゃないか。じゃあ、ばあさん達者でな、あばよ。」
「ああ、あんたも元気でなぁ。」
見送るばあさんはつぶやく。
「冗談を言っているようには見えんけど、それほど、おなごにもてる男とも思えんし・・・、不思議な男じゃのうし、あたしの死んだ亭主[谷幹一]に、感じがよう似いちゅう。まあ、あの人は浮気は、ようせざったが・・・」と人物評をする。
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【ポスター】 [第37作]
寅次郎 :渥美 清
櫻 :倍賞千恵子
マドンナ:志穂美悦子
ロケ地 :福岡筑豊
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ひいきにしていた旅芸人一座の座長の訃報を聞いた寅次郎は、娘・美保(志穂美悦子)を訪ね、励ました。
しばらくして、美保が柴又を訪ねて来るのだが・・・
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新・四万十川新聞【日曜版】
古新聞=
『ブログフォーカス(四万十川通信)』
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