男はつらいよ 第49作 (シナリオ:
幡多山正太郎 挿絵:
久米真未)
■場面(19) 最終章・エンディング
映像は、寅さんの腕の一部、垂れ下がるお守りと床に鎮座する帽子を写したあと、車外の列車上空へ次第に上昇し俯瞰する。
群れ飛ぶ赤とんぼが時々画面に入る。
サイレンを鳴らして駅に近寄ってくる救急車の姿が見える。さらに上空へ駆け上る。松田川が見える。ダルマ夕陽の宿毛湾が画面に入ってくる。
東方には中筋川の流れ。もりあがる雲。
そして、その、はるか遠くには、光輝く四万十川の流れが見える。
さようなら、四万十川 夢のまた夢・・・
<ここで、フェイドアウト。>
=
完=
もりもりもりあがる雲へあゆむ (山頭火)
(この句は、山頭火の辞世の句と云われている。)
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[台詞]
語り[幡多山正太郎]
長らくのご愛読をありがとうございました。
これにて「男はつらいよ 寅さんの四万十の大休日」を終わります。
この作品を、故渥美清氏にささげます。
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【ポスター】 [第49作]
寅次郎 :渥美 清
櫻 :倍賞千恵子
マドンナ:仲間由紀恵
ロケ地 :高知県四万十川
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悠久の大河、日本最後の清流といわれる四万十川に、寅さんの姿があった。
その四万十川の河原は、一面の「菜の花畑」。
季節はずれの「赤とんぼ」が飛んでいる。
黄昏るる四万十川の大橋を、補陀落へ向かう「花遍路」の影が見える。
寅さんの「花遍路」の旅は、いずこより来て、いずこに向かうのであろうか・・・
◆花遍路の【
四万十川百人一首】① 酒井 保(高知市)
◆花遍路の【
四万十川百人一首】② 山藤花(四万十市)
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新・四万十川新聞【日曜版】
古新聞=
『ブログフォーカス(四万十川通信)』
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